暇な職場(対策なんかない)

 暇な職場って、本当につらい。

 「暇な職場」と検索すると、「人間関係」とか、「辛い」とか、「過ごし方」とかでてきます。ブログで「過ごし方」を書いている方もたくさんいらっしゃいます。また、「どうやって、時間をつぶしていますか?」なんて相談している方もたくさんいらっしゃいます。男女に限らず。

 

 世間では、ブラック企業や激務の職場での辛さがクローズアップされ、なかなか暇な職場の辛さは話題になりませんし、理解もしてもらえません。実際は、発狂しそうなんですよね。仕事を与えないって、リストラの手段にするくらいですし。

 だからか、ネット上では、たくさん検索されていて、男女問わず多くの人が悩んでいるのも事実です。リアルで悩みを打ち明けても、「うらやましい。」だの「恵まれている。」だの言われて、二重に心がヤラれるだけだからでしょう。

 

 そしてまた、「スキルアップや資格の勉強をしましょう」など、対策も出尽くしていて、もう暇を持て余す以外なにも思いつかない状態です。

 

 私も、暇な職場を経験したことがあります。

 そこで、参考になる情報は何もないけど、暇な職場についてのしょうもない思い出を書いていこうと思います。

 

 よく、自分の職場がどれくらい暇か、という嘆きをみなさん、書いておられます。よくわかります。「午前中で仕事が終わるんです。」「1時間しか持たない。」などなど。つらいですね。共感の涙が出そうです。

 

 ちなみにある職場での当時の私の一日の仕事は、FAXを一枚流す。これだけでした。

 

 秒で終わる。なぜ雇われたんだろう。そしてなぜ「仕事ができる」という評判なんだろう。やることがないんだから、間違うわけがない。

 その会社は新卒で入社したところだったから、なんのスキルもないうえに、さらに暇な会社ゆえ仕事でスキルが身につくことなどあろうはずないにもかかわらず、「仕事ができる」と評価されるのは意味不明で気味が悪かったです。

 生まれてこのかた、仕事したことないけど?っていう。

 入社当初は、自分が新人だから、仕事がわからないからだろうと思っていましたが、違いました。本当にありませんでした。確かに、前任者(転職した)が「暇だよ。」とは言っていましたが、まさか、一日の仕事がFAX一枚流すだけとは思いませんでした。そういえば、引継ぎがほとんどなかったわ。

 営業職の人間の中には、「自宅から客先に直行して、そのまま自宅に直帰します。」と会社に連絡入れて、家から一歩も出ないヤツもいたんですよね。おかげで、「営業はいいよな、一日中家でゴロゴロ出来てさ~!」などという、世間からかけ離れた感覚も養われました。

 当時、友人たちに会社で何をしているのかを聞き、「仕事してるけど?」と怪訝な顔をされたことが走馬灯のようによみがえります。

 あの会社は一体なんだったんだろう。

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