組織論(ゼークト卿)
ドイツの軍人で、ヨハネス・フリードリヒ・レオポルト・フォン・ゼークト(通称ハンス・フォン・ゼークト)という方がいます。
このゼークト卿の言とされる組織論として、次の言葉がありますね。
有能な怠け者は司令官に、
有能な働き者は参謀にせよ。
無能な怠け者は連絡将校が下級兵士に、
無能な働き者は銃殺刑に処せ。
実は、これは同時期の別の軍人であるクルト・フォン・ハンマーシュタイン=エクヴォルトという方の言なんだそうですが、よく知りません。
これって、組織論を簡潔に言い表していてすごいなぁと思います。自分が無能な働き者でないことを祈りたい気分です。
この組織論の大事な点は、無能な働き者の部分だと思います。
現代では、無能だからと言って銃殺刑にするわけにはいかない(軍であっても、そう簡単にはできないでしょう)ことを考えると、無能な働き者に対する処遇というものが一番大事なのだろうと思います。
彼らに責任を持たせるわけにはいきませんし、そうかといって仕事を与えなければ、働き者ゆえに何か働いて、害悪を生じるおそれがあります。だから、彼らには責任がなく、判断をするスキのない仕事を十分に与えて、暇な時間が生じないように腐心する必要があるのではないかと思います。
だけど、誰が有能なのか無能なのか、それが見抜けないことには・・・。